パッチワークタイが完成するまで

giraffeでは、定番で製作・販売を行っているパッチワークタイ。手間がかかり細部までこだわるパッチワークタイは、製作の難しさから、ネクタイ売場ではほとんどお目にかかれません。そのような希少性の高いパッチワークタイですが、giraffeではその全ての製作工程を自社の縫製スタッフ、ネクタイ職人が担っています。これから紹介する製作工程をご覧いただき、パッチワークタイの魅力について知っていただけたら嬉しいです。

また、今回ご紹介する製作工程は全てgiraffe WORK TO SHOP Sendagaya店で行っています。店舗と工場が併設されており、ご来店いただきますとどなたでも直接ご覧いただくことができます。気になる方はぜひお待ちしております。(タイミングによりパッチワークタイ以外の縫製を行っている場合もございますので予めご了承ください。)

今回、ご紹介するのは『ワントーンパッチワークタイ』
7種類の同系色の生地を全て正方形に裁断・縫製を行い、同じ柄が出るよう配置されたデザイン。
カジュアルスタイルはもちろん、ハレの日などセレモニーシーンにもおすすめな一本です。

パッチワーク生地を作る

裁断

通常のネクタイは、生地ができ上がるとそのままネクタイの縫製へと移ります。しかしパッチワークタイの場合は、その生地を作る工程を挟みます。
パッチワークタイのために織られた生地を7種類、それぞれ正方形に裁断していきます。

縫製

裁断した正方形の生地を、まずは縦長の生地になるようそれぞれ縫い合わせていきます。ランダムに縫い合わせているように見えますが、全ての生地に番号が振られており、ネクタイの形になった時に柄がバランス良く出るよう緻密に考えられた配置となっています。

これらの生地をそれぞれ横に繋ぎ合わせ、一枚の生地を作ります。ただ直線に縫い合わせていくだけの作業ではなく、正方形の角と角がそれぞれ合うように、1辺1辺揃えながら縫い合わせていきます。

アイロンがけ

アタリ(厚みの差がある部分に跡が浮き出してしまうこと)が出ないよう、裏面から縫い代を開きながらアイロンがけを行っていきます。

完成

ネクタイの縫製を行う前の準備、パッチワーク生地の完成です。

ネクタイを作る

裁断

基本的な工程は通常のネクタイと同様ですが、パッチワークタイならではの注意点や難しさがあります。

一つのパッチワーク生地からネクタイ2本分作ることができます。なるべく残布(生産過程において出てしまう半端な生地の残り)がでないよう無駄なく裁断していきます。

裁断された生地は上から順に「中ハギ」「小剣」「大剣」と分けられます。

縫製

「小剣」「大剣」に裏地を付けた後、「中ハギ」「小剣」「大剣」それぞれを縫い合わせていきます。

ネクタイの形に近づいてきましたが、このままでは形が安定しません。そこで次は、芯地を縫い付けていきます。
直線に縫うだけのように見えますが、裏面の縫い代をひとつひとつ開いて丁寧に縫うことで、表面に不自然なでっぱりが出ることを防いでいます。

芯地を縫い付け終えたら、芯地を包み込むように生地をひっくり返します。剣先の芯地も裏地の中に入れ込みます。

小剣通し・かんぬき止め・ネーム付け

まずは、大剣裏に小剣通しを縫い付けていきます。パッチワーク生地で使用している生地を使うことで統一感が出るようにしています。

次に、芯地を固定するためにかんぬき止めを行います。

最後に、ネーム付けを行います。

確認

剣先の幅や角度、全体の長さの最終確認を行います。

完成

最後に、生地キズ・ほつれ・汚れがないか検品を行い、問題がなければ完成となります。
下の写真をご覧の通り、計算された生地の配置が、間違いなくネクタイに反映されていることが分かります。全ての工程を、縫製スタッフ・ネクタイ職人がひとつひとつ丁寧に仕上げたことにより、質の高いパッチワークタイが出来上がりました。

おわりに

最後までお読みいただきありがとうございます。
パッチワークタイの魅力を感じていただけましたでしょうか。手間のかかるパッチワークタイは、その分着用した時の愛着がより一層増すと思います。今回ご紹介した『ワントーンパッチワークタイ』は、giraffeでお取り扱いしているパッチワークタイのごく一部。他のデザインも気になる方は、ぜひ以下のリンクからご覧ください。