シルク傘の開発
⻄陣織の一端を担うブランドとしての取り組み
⻄陣織にはかつて、「肩」に羽織るショールやストール・マフラーや、「傘」に使われる織物に特化した肩傘という分野がありました。現在では、傘の素材はポリエステル、ナイロン、T/ C、ポリエチレンが一般的で、今では正絹の⻄陣織の傘はほとんど開発されていません。giraffeのネクタイは⻄陣織であり、その一端を担うブランドとして伝統を復活させるべく、この度傘の開発を行いました。
今回、京都の株式会社ブロンズ様・大阪の株式会社カムアクロス様(ともにレイングッズメーカー)にご協力いただきました。私たちの傘は、その生地の特性から製造が非常に難しく、高度な技術が必要です。
傘をつくる工程で欠かせないミシンが特殊で、一般的なミシンで使う「下糸」を使わずに、一本の糸のみで、ちょうどかぎ針で編むように生地を縫います。日本で洋傘づくりが始まった明治初めから今日に至るまで使用されていますが、今では製造されていないそうです。
このミシンの縫い目は、表側は通常と同じように見えますが、裏面を見ると糸のループの連続で作られた鎖目になっていて、このステッチは「単環縫い」と呼ばれます。
こうして、giraffeのシルク傘が誕生しました。日傘としての十分な機能に加え、雨傘としてもお使いいただける晴雨兼用傘です。高い技術を持つ職人の技をぜひ感じてください。ネクタイの人気の柄を使用し ていますので、ネクタイと合わせたせたコーディネートもお楽しみいただけます。